belllbelblellbel _ i
ふとした、
唐突で気のないある日
自分が生きてるコトを思い出す。
感動とか 感傷とか 印象的なものではなく
それはなんだか、とても饐えた匂いがする。
すぐつまる細い水道管が
遠くの方でバカバポ音を立てて、
やっぱり人は生きている。
これ以上は ないのだ、じみた言い訳は
もうやめようと思った。
ボッコンボッコン荷物や体をほかして、
なんとなく肌寒くて、
ニヤニヤ笑う。
感情とか地平線みたいな、いわゆる『夢』や『現実』とはわけが違う。
もっと、ピアノの倍音とか、ネズミとりにシッポだけかかったネズミみたいな。
指一本で鍵盤を叩くと、
とても容易にそれを知る事ができる。
心が
ランドリーで廻る前のジーパンみたくきれいに裏返って、
よく見るとそれは
唐突に腐った匂いと
多分どうにもならない切実さを孕んで、
ビクビクへらへらした。
/ brussels , belgium
photo : © 2005 YooNeun all rights reserved.