belllbelblellbel _ i

ふとした、
唐突で気のないある日
自分が生きてるコトを思い出す。

 

感動とか 感傷とか 印象的なものではなく
それはなんだか、とても饐えた匂いがする。

 

すぐつまる細い水道管が
遠くの方でバカバポ音を立てて、
やっぱり人は生きている。

 

これ以上は ないのだ、じみた言い訳は
もうやめようと思った。

 

ボッコンボッコン荷物や体をほかして、
なんとなく肌寒くて、
ニヤニヤ笑う。

 

感情とか地平線みたいな、いわゆる『夢』や『現実』とはわけが違う。
もっと、ピアノの倍音とか、ネズミとりにシッポだけかかったネズミみたいな。

 

指一本で鍵盤を叩くと、
とても容易にそれを知る事ができる。

 

心が

 

ランドリーで廻る前のジーパンみたくきれいに裏返って、
よく見るとそれは
唐突に腐った匂いと
多分どうにもならない切実さを孕んで、
ビクビクへらへらした。

 

/ brussels , belgium

 

1201.jpg
photo : © 2005 YooNeun all rights reserved.