width

0393strasse.jpg

空が白い。
Today , sky got blank.

 

:::

 

『夢みた空はどこにでもあり
見うしなうこともできず ながめた。』

“木星” school bass

 

:::

 

半年に一回、ハム子は死んだ。
何度やってきても見分けがつかなかったハムスターの彼女は、死ぬ前にいつも大きく息を吸う。
ハム子の好物は、いつもひまわりだった。
個体ということについて、ふとバカバカしい。

ハム子の死 に妹はいつでも泣いたけど、
3回目から泣けなくなった自分は、公園に埋められガキンチょにペタペタ踏まれる彼女を
地球の裏で思い出して、もう一回 息を吸う。

 

:::

 

「知ってること」の矮小さに比べて随分圧倒的な「知らないこと」には3種類。

知りたいのに知ることできないこと、
知りたくないから目をそむけてること、
知らないことすら知らないこと。

白アスパラガスは、主に外国人労働者の手により平原の彼方まで覆われる黒いビニールによって、白アスパラガスになる。

 

:::

 

アトリエに、ラージスピーカー【Geithain 901K】導入。カズ氏が購入。

旧東ドイツ、ライプツィヒ近くにあるGeithainにスピーカーを試聴に行く。

 

geithain01.jpg ME本社内スタジオ (と試聴するカズ氏)
geithain02.jpg同じくスタジオ
geithain03.jpgスピーカー調整+アナライズ機材の前で説明するOLAF氏
geithain04.jpgカズ氏->わし>OLAF氏(無響室にて)
geithain05.jpg わし->ME社社長Joachim Kiesler氏->カズ氏
::: larger pics by click.
::: 写真はclickで大きなります

 

直接来たのは日本人では2組目らしくて(前はNHK)、ホテルとディナーに招待された。

工場でスピーカー製作の全行程、チェック過程、気が遠くなるような作業の細部まで説明してもらう。

3つあるスタジオ全部で試聴。

“英語の話せる日本人”が突然重宝されて、なぜか日本のディーラーとの電話で通訳を頼まれる。

時給いらんから、んじゃ安くして。もっと。

ドイツ連邦共和国に1960年創業したME社(musikelectoronic geithain gmbh)によるスピーカー。

WDR(ドイツ公共放送局)やMTVのスタジオに入ってて、欧州の放送業界においては定番。

PMG、B&W、ゲネレックとかアルテックみたいに美味しいとこでてキモチいいスピーカーではないけど、

レンジが異常に広くてめちゃくちゃフラット。クリアで位相特性がすごく、小音量でもバランス感が全然変わらない。

脳みその後ろウナジの上あたりで立像する音がして、前後の定位までわかる。完璧なバランス。

最近はこれで、アトリエで映画観ています。(はたらけ。)

 

:::

 

アトリエに黄色いチューリップ。

ドイツで活動するアーティストMさんの贈り物。

ときどきMさんの立ち居ぶるまいに触れると、彼みたいに柔らかく高貴な感じで生きたいと憧れる。

 

:::

 

音は語らない。

語らないから、音。

 

:::

 

音を奏でたいゆうんは、一体どういう衝動や。

分析って、理解と同じくらい意味と価値が曖昧。

 

:::

 

ある日、ベートーベンの第九を練習してる(テナーパート)夢を見る。

目が覚めて、マーラーの八番を聴くとおかしな気持ちになる。

煙草がなくなったので舌打ちすると、元に戻る。

 

:::

 

散歩していると、動きのおかしな老いた犬が、

目の前で屁をこいた。

犬の屁を初めて聴いた。びっくりした。

DATとかに録音しとけばよかった。

 

::::

 

こんなところにはなんにもない。

ロシアが5月1日から10日まで休みなのはなぜだ。

ロシアゴールデンウィーク?なに?

とか考えてしまうくらい、なんにもない。

 

:::

 

コミュニケーションの大前提は、

全てから耳を閉ざした孤独だ。

耳を閉ざすいうのは、けっして耳を閉じることじゃない。

 

:::

 

空が白い。
Today , sky got blank.