バラン州

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見透かせるヒト、ゆうのがいる。

こちらが見透かされるような気がするヒト。

ホントに見透かしていようがいなかろうが、そこは比較的どうでもよくて。

 

裸になっても入れ墨なんかしてないし、
『わたしがわたしの言葉で語れること』とか、もしかしたらこれっぽっちもない。

服を着て、雲にヒトリゴチることで
おまえ、なし! ズバーンとデコピンされることを
無我夢中で回避の寸法。

自意識の裏返しで悪態をつき、
微弱で曖昧な確信を抱きつつ、挑むたたかい。

それはヘラヘラした内容のない痴話ゲンカ、
文脈を無視したウワベの愛想だったりする。

 

でも、できれば そこで『戦っていません』って嘘つきたくない。

 

吹けば飛ぶ「わたし」は、とてつもなく幼稚で
おい、まだやってんのか、てじじいになっても言われちゃったり

痴呆なのに虚勢はってもたり

思い込み激しさの勢い余って寿命疑ったり打ちのめされたり。

そもそも勝ちでも負けでもいい一人戦。
武器の選択。不離の洗濯。不義の千択。

ニンゲンが多くなりすぎて、塹壕のチケットが完売。

柔道教室でちっさいのんが『今日こそはこいつを負かしたる』と
やる気満々でブンブン腕まわすテイ。

輝く目、空回る衝動。

頭を右手で押さえられながら
きみ、こどもクラスはあっち。ゆわれても
もうお弁当持って、来ちゃったのだ。