アン個
いま何月やったかわからなくなる冷たい朝。
寝起きの頭の中 『南の島のカメハメハ大王』が流れだす。
あ、そうなん? 他人事のように受け入れる、意志もナマエもない一日。
南の島に住む人は
誰でも名前が カメハメハ
おぼえやすいがややこしい
会う人会う人 カメハメハ
誰でも誰でも カメハメハ
カメハメハ ハメハメハ
カメハメハメハメハ
自分自身である、ということは言えない。
カメハメハか ハメハメハか知らんけど、
大江健三郎とかジョンレノンとかの仲間なんだと思う。
半端にくくらず、個性とかは、まるごと否定してきたい。
2秒で向こう側に手がつく薄っぺら自我への、無駄に涙ぐましい反動。
情緒の尾っぽに欺(あざむ)かれたり、
スピリチュアルなものを妄信する全てから逃げてるうちに
本質とか、かなりどうでもよくなってきた。
ハメハメハメハメハー
ハメハメハメハメ(永遠に輪唱)