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050604

 

昨晩、レコーディングで弾いた渾身のベースラインのせいで

指紋がなくなった左手の中指と薬指がヒリヒリする。

刺繍用の指サックしとるみたい。

 

集中せんと全てがうまくいかないので

RECが終わると、末端神経まで乳酸まみれになったカラダと、

どっか的外れなトコに行ったままのココロが、

うまくキャッチボールしない。本来あるべきとこで機能しない。

ニンゲンとしてどこかに重大な問題があるような気がする。

 

電話でピザとサラダを頼むと、間違えてサラダを2つオーダーしてた。

ドレッシングを2回聞かれたとき、なんにも疑問を感じなかった。

失恋したベジタリアンのように、涙まじりで山盛りサラダを2つ食う。

鬼のようにスムーズなお通じが期待できそうです。

 

0点か100点でありたい。

愛想つかされ、なお口ひらく個でありたい。

 

おっまえ卑怯やなー、とか、裏切ったな貴様! とか、

そうやって名前をつけられる在り方に

気持ちの籠っていない、ホントの優しさみたいなのを感じる。

 

リスク管理が、うまくできない。

もう切れてしまっている綱を、今更ヒヤヒヤ慎重に渡ってるような気もする。

鼻毛とか、アンダーヘアーで編まれる綱。

 

王様とホームレスが夢見るのは、あらゆる意味で同じ景色なのかもしれない。

 

今日行ったレンガ造りの煙草屋のおばちゃんは、

隣のおばあちゃんが持ってきた上着の肩パットの部分を直してあげられなかった。

 

ところで、ここは煙草屋なのだった。

 

もっそ待たされた。

切り取られた肩パットの白は、揶揄ではなく永遠だった。

最後おばあちゃんは、待たせたこちらに挨拶もなく、かといってさして落胆もせず帰って行った。

 

煙草屋のおばちゃんは言った。

 

『ほんとはね。』

 

待たされたせいで、バスはもう行ってもた。

 

『上着は、本当は自分でなおせなきゃいけないのよ。』

 

 

一日の中に、まるで四季があるかのような不安定な空。

 

初夏の匂いは、樟脳にまみれなお、虫に食われて穴あいてもた上着みたいに

寂寞とした滑稽さを孕んで、なんやおまえは生きとんねやっドあほっ!と告げる。

 

告げられて、ごまかし笑いで困惑。